いらっしゃいませ 


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「忙中閑」

題字・画/颯


今日も雨

ちょっとひと休み


ケロケロ‥‥




***

 

表具工房 ぱぴ絵へようこそ!

店主 一休です


茶道具商45年

傍ら表具を25年

禅語を私なりに解釈し、墨絵と合わせて掛け軸を作っております

 


掛け軸など【メルカリ】にて出品しております

https://www.mercari.com/jp/u/263995103/

ご利用の方は♯ぱぴ絵でご覧になって下さい



◆コンセプト

 https://papie.hateblo.jp/entry/2019/08/25/163031



◆掛け軸のお取り扱いと名称

 https://papie.hateblo.jp/entry/2018/12/15/202927

 


◆掛け軸の仕舞い方~軸紐の結び方

https://papie.hateblo.jp/entry/2019/01/30/163915


 

◆西垣大道和尚のご紹介

https://papie.hateblo.jp/entry/2018/12/15/192607

  


◆ぱぴ絵の仲間たち紹介

https://papie.hateblo.jp/entry/2019/01/21/110422

 


◆ぱねる表具

https://papie.hateblo.jp/entry/2018/06/25/131241

 


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◎古い掛け軸の修繕

◎書画の裏打ち

(※半切サイズ1,000円より)

ご注文承ります

 

お気軽にお問い合わせください(^人^)

 

【ご注文・お問い合わせ】

ikkyusann1935@gmail.com

 

ぱぴ絵 主 一休

 

 

 

紙は生きもの

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梅雨真っ盛り


昔お世話になっている茶道具屋へ行った時のこと

店主が以前私が納めた掛け軸を出して吊ってくれておりましたが、その軸は湿気を含んでボコボコにたわんでおりました

見ると湿気の多い水回りの棚に保管されていたようで・・・

本職の茶道具屋さえこの有様か!と思ったことがあります

方や別の茶道具屋は湿気の少ない二階の倉庫に絨毯を敷き整然と並べられ大事に保管されておりました

どんないい仕事をした掛け軸でも、梅雨のこの時期はダラっとなります
それが晴れた日にはピンと張ってきます

紙は驚くほど伸び縮みします

手表装された掛け軸は糊を水で溶いて作られております
ですので湿気で剥がれたりすることもあります
(だから修復ができるのですが)

一方機械で表装されている軸は熱により接着されています
ゆえに紙も糊も手表装とは全く違う材料で作られております

それぞれに利点はあるので一概には言えませんが・・・


紙は生きもの

伸びたり縮んだり
パリっとしたりダランとしたり
人間と一緒ですね!

日本の風土から生れた文化

気候や天気により変わる様を楽しむ心持ちで掛け軸に親しんでもらえたらと思っております

この時期は特にからりと晴れた日には虫干しを
季節が過ぎたお軸を鑑賞してみるのも一興です

つぶやき

茶道具屋を始めた頃(掛け軸を始める前)
当初は抹茶碗売りから始まりました

抹茶碗の代表格である【楽茶碗】があります

縁があり、それを京都の亀岡の窯元に焼いてもらっていました

そして出来た楽茶碗を紙箱に入れて茶道具屋へ卸していました

ある日茶道具屋へいつものように卸しに行くと
「桐箱に入れて」
と言われ

それから紙箱から桐箱に
飛ぶように売れるようになりました!


コストは上がったけど 桐箱に入れた方が売れる・・・

古く 
大概のお茶の道具は作品に合わせひとつひとつ作られた木箱(桐箱の他、モミの木で作ったモミ箱やうるし塗りの箱など)に入っていました

湿気やそれによる虫食いなどから守ってくれる、まさに日本独特の気候から生れた文化であり道具の保管には最適です

また物を大事にするという習慣
手間暇かけた道具の仕舞い方は職人への敬意の表れであったと思います

しかしいつしか時代が移り変わり
箱も作品までも大量生産へ

大量生産された作品が 
木箱に収められ箱書きがついて高く売れる

中身より箱


そしてバブルの終焉である



たとえそれがどんな小さな作品であっても
人の作ったものにはぬくもりがある

かわいい木箱に入っている作品に出逢ったとき  
 
ほっとする

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一休庵徒然日記 第四話

【一休庵徒然日記】

第一話「大徳寺
https://papie.hateblo.jp/entry/2018/08/04/100150

第二話「屋号一休庵」
https://papie.hateblo.jp/entry/2018/08/09/092114

第三話「茶道具屋一休庵はじまり」
https://papie.hateblo.jp/entry/2018/10/28/110957


大変長らくお待たせしました!

第四話「大徳寺三玄院 誡堂老師」


折しも当時は茶道ブームで、大徳寺の和尚の墨蹟が飛ぶように売れていました。
茶道具屋から色々な禅語の注文(日々是好日 松樹千年翠 などなど)を聞いては和尚の所へ通う日々。
とりわけ大徳寺の中でも三玄院の誡堂(かいどう)老師に可愛がっていただきました。

老師は大徳寺で一番の達筆で売れっ子スター。
値も高くなかなか数は書いて貰えませんでした。
当時老師は80歳、亡くなられる86歳までの6年間お世話になった方です。

老師のお住まいは三玄院の裏にある見性庵(けんしょうあん)で、私が訪問するのは午後3時。
奥様がお茶を点てて下さり、世間話をしながら注文の墨蹟を頂いて帰ります。

TVの水戸黄門が大好きな方でよくご覧になられていました。

ちなみに80歳以前の墨蹟には「前大徳」と
80歳になられてからは「八十翁」を書き加えられております。落款も替えておられます。
・・・スターゆえに偽物も出回っているようです(笑)

ある日老師からご依頼があり、兵庫県の城崎にいらっしゃる兄弟弟子の宗興(そうこう)和尚を紹介していただきました。
今私どもの掛け軸に書を書いて頂いている西垣大道和尚のお父様にあたります。

以来私は城崎へも訪問することとなり、現在2代に渡りご縁が続いております。


1984年元旦

琵琶湖畔にある比良山へ正月登山をしており、下山した私に老師の訃報が届きました。

一週間前に暮れのご挨拶に伺った時はお元気でしたが、突然のことで・・・ただただそのお知らせに驚きました。

数日後、大徳寺本堂で厳かに葬儀が営まれ
私は僭越ながら(まだ34歳と若かったので)棺を担がせていただきました。
いまでもその写真が残っております。

老師は沢山の墨蹟を残しておられますが
自身で字が気に入らなければ絶対に落款は押されませんでした。
80歳を超えられてからは特に・・・(^ν^)
書に対する心は「まだまだ」と
知足のお心を貫かれたように思います。


市場に出回る誡堂老師の墨蹟は80歳を境に全く変わっております
「八十翁」「八十三翁」「八十五翁」「八十八翁」
と年齢が印されているものは希少ですので
目にすることがありましたらぜひご観察下さい(^^)
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↑老師に書いて頂いた一休庵の看板には「紫野 八十翁 誡堂」と印されております(第二話参照)


神戸に茶道具店一休庵を構えながら
京都〜城崎〜神戸へと東奔西走する日々。
まだこの頃は橋渡しだけで表具はしておりませんでした。
その後まさか自分が表具屋になろうとは・・・(笑)

続く

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2020/1/13 湖東から比良山系を望む

掛け軸の補修作業 ④仕上げ

掛け軸の補修作業
①解体
https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/02/131449

②裏返し〜つけ回し
https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/06/112038

③総裏https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/11/161902


掛け軸の補修作業④
いよいよ最後の作業《仕上げ》です
必ず晴れた日に行います

総裏をやり終えました
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余分な所をカットします
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裏返しにして定規をあてながら刃を軽く走らせるとうまくカットすることができます
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裏から蝋を塗り、数珠玉のようなもので裏摺りします
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こわばりがなくなります


掛け軸にする為の大事なパーツ
《八双》と《軸棒》をつけていきます
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《八双》は丸い棒を縦に半分に割ったような形をしています
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《軸棒》今回軸先にはマットな艶消しの黒を使用しました
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八双に《カン》をつけ
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カンに軸紐を通したら・・・
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完成です!!

bifore➛after
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今回の補修は本紙のシミ抜きをし
数カ所の虫食いがあったので表装を一新!
綺麗に衣替えをし生まれ変わりました
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特に希少な泥揉み紙を使い仕立て直しました



一文字/印金竹屋町
中廻し・柱/七宝繋ぎ草花紋(西陣裂)
天地/泥揉紙
紙の割風帯 茶掛け三段表装
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「知足者常福」題字/松雲和尚


補修作業はこれにて

〜完