掛け軸の補修作業 ④仕上げ
掛け軸の補修作業
①解体
https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/02/131449
②裏返し〜つけ回し
https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/06/112038
③総裏https://papie.hateblo.jp/entry/2020/05/11/161902
掛け軸の補修作業④
いよいよ最後の作業《仕上げ》です
必ず晴れた日に行います
総裏をやり終えました
余分な所をカットします
裏返しにして定規をあてながら刃を軽く走らせるとうまくカットすることができます
裏から蝋を塗り、数珠玉のようなもので裏摺りします
こわばりがなくなります
掛け軸にする為の大事なパーツ
《八双》と《軸棒》をつけていきます
《八双》は丸い棒を縦に半分に割ったような形をしています
《軸棒》今回軸先にはマットな艶消しの黒を使用しました
八双に《カン》をつけ
カンに軸紐を通したら・・・
完成です!!
bifore➛after
今回の補修は本紙のシミ抜きをし
数カ所の虫食いがあったので表装を一新!
綺麗に衣替えをし生まれ変わりました
特に希少な泥揉み紙を使い仕立て直しました
一文字/印金竹屋町
中廻し・柱/七宝繋ぎ草花紋(西陣裂)
天地/泥揉紙
紙の割風帯 茶掛け三段表装
「知足者常福」題字/松雲和尚
補修作業はこれにて
〜完