掛け軸の補修作業 ①解体

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「知足者常福」
100年ほど前の大徳寺管長松雲和尚の墨蹟です


それほどひどい傷みはありませんが、本紙にシミや折れジワ、虫食いなどがありこれをゆっくり補修してゆきます。
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今回は本紙だけ残し、後は全てやり変えます。



分解して本紙だけにし、洗いの作業で本紙のシミを取っていきます
befor↓
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after↓
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本紙の裏打ちをゆっくりめくってゆき、和尚が書いた元の状態に戻します。
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これを表装された方の仕事ぶりを観察しながら・・・

裏打ちを全てめくった状態↓
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昔の表装は、使う糊も紙も質が良く、感心することが沢山あります。
時間をかけ、掛け軸からこの元の状態に戻すこの作業は大変勉強になる工程です。




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これからぱぴ絵のデザインで表装を一新!
生まれかわってゆく工程をお伝えして参ります。




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ぱぴ絵ではご家庭で眠っている古い掛け軸をリメイクさせていただきます
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