【一休庵 徒然日記】第一話

「一休庵 徒然日記」

私が現在に至るまでのよもやま話です。
(記憶のあるうちに書き留めておきます)

どうぞ気休めに、ご一読下さい。



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第一話「大徳寺


京都市北区にある大徳寺に初めて行ったのは、茶道具商を始めて間もなくの1978年のことでした。

きっかけは私の母でした・・・


***


1975年
26歳の時、地元神戸で茶道具商を始めました。

当時は茶道ブームで、とりわけ大徳寺の和尚が書かれた墨績が珍重されていました。

ある日のこと、京都生まれの母が
大徳寺やったら知ってるで」
と。
なんと母は、大徳寺の受付の方の奥様と級友だったのです。

この一言が私の人生を決定付けることになりました。



さて
母に連れられ、私はネクタイを締め名刺を持ち、
初日に大徳寺の山内にある黄梅院・三玄院 ・高桐院・芳春院・雲林院
緊張の中、それぞれの和尚にご挨拶をすることができました。



以来、茶道具屋から禅語の注文を聞いては和尚の所へ通う・・・そんな日々がつづいていったわけです。

日々是好日
松樹千年翠
本来無一物
一期一会
和敬静寂





つづく