【一休庵 徒然日記】第一話
「一休庵 徒然日記」
私が現在に至るまでのよもやま話です。
(記憶のあるうちに書き留めておきます)
どうぞ気休めに、ご一読下さい。
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第一話「大徳寺」
京都市北区にある大徳寺に初めて行ったのは、茶道具商を始めて間もなくの1978年のことでした。
きっかけは私の母でした・・・
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1975年
26歳の時、地元神戸で茶道具商を始めました。
当時は茶道ブームで、とりわけ大徳寺の和尚が書かれた墨績が珍重されていました。
ある日のこと、京都生まれの母が
「大徳寺やったら知ってるで」
と。
なんと母は、大徳寺の受付の方の奥様と級友だったのです。
この一言が私の人生を決定付けることになりました。
さて
母に連れられ、私はネクタイを締め名刺を持ち、
初日に大徳寺の山内にある黄梅院・三玄院 ・高桐院・芳春院・雲林院
緊張の中、それぞれの和尚にご挨拶をすることができました。
以来、茶道具屋から禅語の注文を聞いては和尚の所へ通う・・・そんな日々がつづいていったわけです。
日々是好日
松樹千年翠
本来無一物
一期一会
和敬静寂
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つづく