落款
お寺へお伺いする日
和尚が禅語を書いていらっしゃる横でひたすらハンコを押す…それが私のその日の役目です。
禅語の右上に押すのが遊印と呼ばれ、大道和尚はご自身の好きな言葉「知足」を遊印にされております。
和尚の名前の下に押しているのは、極楽禅寺の山号である萬年山とその主とする意味の「萬年山主」
そしてご本人のお名前である「大道」
この3つの落款が押されています。
特に氣をつけているのが遊印の位置。
題字の頭より上を出ないようにしなければなりません。
また、絵描きさんの落款は、その絵や紙の大きさによっても変えております。
山口木水さんの落款
藤原颯の落款は色々♪
全て本人の手彫りです↑
ハンコ押しも大変で…バブルの時は大忙し!
横に押してしまったことも(何度も)笑
落款を押すのも表装デザインの大事な要素です。
迎春準備
秋風冷える頃
早くも迎春準備にとりかかります
一路城崎
極楽禅寺へ訪問
門前にある和尚の一言メッセージ
つくばいの「吾唯知足」
来年の干支「子」の絵に賛を書いていただきました
稔の稲穂をくわえたねずみが新春の床の間を飾ります
沢庵和尚ゆかりの極楽禅寺へ通うこと四十余年
日新
日々新
表具工房ぱぴ絵より
夏には夏の
冬には冬の
地域や気候により服を着替える
人間がそうであるように、禅語や墨絵に服を着せて掛け軸に仕立ててゆきます。
【表具工房 ぱぴ絵】では、季節やシチュエーションに合わせて一本ずつ表装し、伝統的な様式にとらわれず現代の家屋空間に合うよう色々模索しながら表装しております。
禅語というものには新語はありません。
中国や日本・・・どこかの古い書物や詩などから引用した言葉で、解釈はそれぞれ人によって違います。
私たち独自の解釈による言葉と絵
それに合わせる裂地や紙
大きさや仕様など総合的にデザインをしています。
禅語と表装とその先にある空間がひとつになり、心安らぐものとなれば嬉しいです。
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そして今、力を入れている【ぱねる表具】が
日本のみならず世界へ生かされることを願っています!
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題字 / 大徳寺高僧 天倫和尚
「道を以て 我が庵と為す」
(どうをもって 我があんとなす)
300年前に天倫和尚が書かれた言葉です
このお軸に出逢ってから大切に心の支えにしております
行く道々に庵があるように
ぱぴ絵の道にもたくさんのご縁がありますように
灯を頼りに・・・
─ぱぴ絵 主